「複式簿記」のメリット – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所
お客さん:「税金が多いね~、どうにかならないのかね~」
私:「そのそも、経費となるものが少なく、アパートやマンション経営の場合、主な経費は、固定資産税などの租税公課、減価償却費、借入金利子、管理会社の手数料くらいですから・・・」
お客さん:「税金が多いと、健康保険料も多くなるから、1年間大変なのだよ・・・」
私:「○○さんのところは、貸室が12部屋あるから、複式簿記で記帳して申告すれば、青色申告特別控除65万円が適用できますよ!」
お客さん:「複式簿記?65万円控除?もう少し分かりやすく教えてくれるかい??」
まず、青色申告とは、一定水準の記帳をして、それに基づいて正しい申告をする人については、ざっくりいうと、税金をオマケしてくれます。
その一定水準の記帳が「複式簿記」と言われるものです。
複式簿記とは、取引を「借方」、「貸方」と仕訳して、損益計算書や貸借対照表などの財務諸表という帳票を作成するものです。
この複式簿記でもうけ(=所得)を計算することで、税金をオマケしてくれるのが、青色申告の特典です。
アパート経営などの不動産所得の場合には、貸家が5棟以上もしくはそれと同じくらいの規模(貸部屋10室以上など)で営んでいる場合、これを「事業的規模」といいますが、
複式簿記により、所得計算をして、それに基づいて申告した場合には、税金の計算の基礎となる「もうけ」から65万円差し引くことができます。
だけど、その「複式簿記」により計算するには、簿記の知識が必要になってきます。
先日の日記にも書きましたが、節税などお金を守るには、面倒くさいことがつきものです。
それでも、やるべきことを当たり前にこなすことでしか、お金を守れないのも事実です。
それをしってか?知らずか?
ここ最近の傾向としては、日商簿記検定の受験者数は、増えているようです。
履歴書に書きやすい?資格として手頃?
結局は、そんな感じで、実戦で簿記を使わない人たちばかりが受験しているように思えなくもないですが、簿記検定は人気のようですよ。