2014-01-09

個人事業か?法人か? – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所

先日、個人事業から法人に組織変更したお客様から、

「個人から法人にすると、何かと面倒なんですね・・・」と。

「創業当初から法人にした方が面倒なことはなかったのでしょうか?」と

質問を受けました。

社長様がおっしゃる「面倒なこと」とは、個人事業から法人へ移行する際の経理処理であったり、

税金などの手続きであったり、借入の名義であったり、登記のことであったり。

事務手続きとしては、面倒かもしれませんが、リスクを考えた場合には、起業当初というのは個人事業の方が圧倒的にリスクは少ないかと思います。

ここで私が言うリスクとは、事業運営上のことでなく、経済的な側面でのリスクです。

個人であれば、税金の申告については、自分で作成することは可能です。

しかし、法人の申告では、多少の知識がある・・・という程度では作成することは難しく、税理士に依頼することになります。

税理士報酬も安くありません。

また、会社の設立には、一般的に最低でも25万円程度はかかるわけです。

個人事業なら、こうした費用は一切かかりません。

数年で、や~めた!

としても、手続き的には、税務署に「事業廃止の届出書」の紙切れ一枚を提出すればすむことで、それ以外の手間もいりませんが、

法人では、そう簡単に閉鎖するわけにもいかず、会社を辞める時にも、費用が発生することになります。

創業には、融資の問題や取引先との関係など、経済的な側面だけで、起業形態を決めるわけにはいかないこともあるかと思います。

それでも、まずは小さく始める・・・なら、私は、個人事業をお勧めします。

私も個人事業です。

個人って、いいですよ。

なんといっても、その年に稼いだ儲けがすべて自分のものになるわけですからね(笑)

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