2013-01-27

不安だからこそ・・・? – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所

知人の税理士に、「年一回の決算」と称し、1年分の法人決算を請け負うサイトを作成し、それなりに受注しているようだ。

私もご依頼があれば、年一回の法人決算について、請け負いますし、事実、お客様の何件かは、一年に一回だけのお付き合いのところも少なくはない。

で、一年に一回の決算の仕事は、嫌いではないです。

正直なところ、効率がよい。

毎月または定期的に月次決算書など作る必要ないですし、最終的に一年分の業績に誤りがなければ、それはそれでよいので、

期中の処理も、未収や未払いについて、神経質にならなくて構わないところもある。

お客さんにしても、税理士と顧問契約することなく、年一回だけだから、割安で決算書を作成するサービスというのは、一定のニーズがあるのでしょう。

それも、それなりに小規模であれば、それはそれでよいと思います。

業種にもよりますが、売上規模が1千万にも満たないレベルであれば、期中の業績の管理だって、預金残高でおよそ測ることができるでしょうし、

そもそも消費税の納税義務者でもないでしょうし、法人税だって、たかだか知れている。(←失礼ながら・・・)

そもそも、年一回決算というのは、そんな小規模事業者を当初想定していたのですが、ここ最近は、そうでもない。

高い税理士報酬を嫌い・・・ということなのでしょうね。

昔であれば、複式簿記を手で計算し、ピタリとその数字を合わせる会計事務所の仕事には高い価値がありました。

これは、到底素人にできるわけもなく・・・。

しかし、パソコンで記帳するのが当たり前になっている現在、ただ単に数字を合わせて、試算表を作成する会計事務所の仕事の価値は、低く見られているようです。

また、年一回決算と称し、安売り合戦の税理士サイトがわんさか溢れています。

しかし、その一方、年一回の関与から毎月定期的な関与に切り替えるお客さんも少なくないです。

ここ1か月で3件お話しをいただきました。

なぜ?と聞くと、そろって

年一回の決算だと、期中の業績がまるで分らず、いくらお金を使ってよいものか?見当もつかないから・・・と。

そして、これからについて、不安だからこそ、定期的に業績の確認をしたい・・・のだそうだ。

正直なところ、こうしたお話をいただいてうれしかったです。

バブル期は、残念ながら全く経験することはありませんでしたが、儲けが出ている時期こそ、逆に言えば、財務なんてどうでもよかったのでしょう。

イケイケドンドンで納税もできたし、きちんとお金が残ったのだから。

でも、今は、その逆です。

厳しいからこそ、不安だからこそ、財務を定期的に確認する作業というのが重要になってくるのだと思います。

一年後のことはわからないけど、来月のことであれば、おぼろげながら予想することができるように、

近い将来は、容易に予想することは可能です。

だからこそ、そんな意味でも、定期的な財務管理は重要だと思うのですよ。

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