お金使って大丈夫? – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所
「ちゃんとしたいので、一度相談に窺ってよいですか?」
お問い合わせの電話をいただいた。
ありがたいことです。
個人でお店を経営しているとのことでした。(詳細は書けません。)
これまで、税金の申告の時だけ、決算書を作り、税額を計算し、納税を済ませていたが、
仕事が忙しくなってきて、「果たして手元にあるお金ってどれだけ使っていいの?」というのが分からなくなってきたのだと・・・。
まだ詳しい話を聞いたわけではないですが、おそらくこんな感じだと思います。
手元には、100万円の現金があります。
だけど、来週には仕入れ代金を支払わなければならない。
オマケに今月末には、同業者団体の会費やら、小規模企業共済の年払いの支出、そして、車検も通さねば・・・
と考えたら、いつもは30万円を生活費として引き出しているけど、果たして30万円使っちまって大丈夫かな?
消費税の納税準備金だって、そろそろ考えておかないと慌てるハメになるぞ・・・・。
いったい、いくら使っていいのか?
それとも、お金は足らないのか?
儲かっているのか?いないのか?
信用取引、棚卸、借入、減価償却資産、そして税金などといったものが、このあたりを分かりづらくしています。
単純な現金商売であれば、こんなことはあり得ない。
純粋に、増加した分が儲けなわけだから、単純明快。
なので、会計で目指すところは、シンプルな現金主義に近づけることですが、現実問題、すべてを現金主義で計算するわけにはいきません。
どうしても、現在の会計という手法が必要となってきます。
でも、年一回だけ、決算を組み、
よくわからないけど、弥生会計を使って入力し、
出てきた数字の意味すらよくわからず、
本当にこれで合っているのか?自信も持てず、
もしかしたら、何か忘れて、又は知らずに損しているのかも?
税金を多く計算しちゃってる?などと不安に感じながら、
申告書を提出し、
でも、それ以後、税務署から電話がかかってくることもないから、そのままにして・・・というところは少なくないでしょうね。
連日の消費税の話しで恐縮ですが、納税できず → 滞納 → 融資受けられず → 資金ショート というシナリオも十分考えられます。
そういう意味で、これからますます会計の重要性は増すと思っています。
にもかかわらず、安価な会計ソフトの出現で、簿記講座は人気がありません。
会計ソフトもそれなりの知識がなければ、使いこなせません。
「簿記をしらなくても・・・」なんていうのはウソです。
ソロバンをはじけてこそ、商売人なのですよ。