2013-05-28
個人事業の醍醐味 – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所
法人にした方がよいでしょうか・・・?
よく聞かれます。
法人にするメリットも少なくありませんし、
税金の事だけを考えても、法人にして、役員報酬という形で収入を得た方が、税金は少なくなることが多い。
それは分っているけど、私は、個人事業のダイナミズムも捨てたものじゃない・・・と思っている。
というのも、税金の計算上、個人事業の場合、
給料という概念はありません。
収入から経費を差し引いたもの、そのすべてに所得税が課税されます。
一方、法人の場合、
法人として、益金から損金を差し引いた「所得」に対して法人税が課税されます。
そして、社長である事業主は、役員報酬を会社から支給を受けますが、その報酬は、儲けが多かったから、
事業年度の途中で報酬を増やすということは原則的にできません。
事業年度の初めに、決めた報酬の金額以上を支給を受けることはできないのです。
だから、いくら会社の業績が良くても、その利益は、会社に帰属します。
出資を通じて、間接的に会社を支配しているのは、社長(事業主)であったとしても、
個人名義で余剰金を貯金することもできませんし、
そのお金を個人的な費消に充てることもできません。
個人事業では、稼いだものは、すべて事業主個人のもの。
それをどう使おうが、誰にも文句を言われる筋合いのないモノ。
頑張れば、頑張った分、すべて自分のものになる。
決まったものを決まった額だけもらう、サラリーマンと大きく違うところでもある。
自分のものになるのだから、頑張り甲斐もある。
それが個人事業の醍醐味だと思っている。
うちも法人にしようと思えば、条件はそろっているので、できるのだけど、
この醍醐味を失うことの寂しさを考えると、
やっぱり個人事業の方がいいや!と思えるのです。