消費税の税率アップの影響?「すし業界」を俯瞰する… – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所
子供のころ、お寿司を食べるなんて、年に何回あっただろうか?
正月と、あとは、うちに特別なお客さんが来た時くらい。
だから、年に2回くらいだったですかね?
めったに食べることのできないお寿司だから、ホントに味わって食べました(笑)
お醤油をたっぷりつけて、時間をかけて、口に入れても、すぐに飲み込まず、ゆっくりとかみしめて、一貫ずつ・・・。
それが、中学校にあがったくらいから、小僧寿しに代表されるリーズナブルな値段の持ち帰りすしが登場し、
年に数回のお寿司が、ネタのグレードは格段に落ちるけど、
食べる回数が増えました。
今から15、6年前までは、持ち帰りすしも隆盛で、小僧寿しのお店の前には、土日にもなると、
車の渋滞ができていたっけ?
京樽というお店も駅前にありました。
今日は、仕事頑張ったよな!という自分へのご褒美をかねて、
買って帰ったこともあったっけ?
その後、10年くらい前から、郊外型の大型回転すし店がぞくぞくと登場した。
街中では、15~20年前くらいには、中規模の回転すし店はありましたが、
大規模店は、ここ10年ですかね?
カッパ寿司、くら寿司、スシロー、独楽寿司、はま寿司・・・。
一気に大衆化して
今が大型寿司店の隆盛期に思えます。
勢いは少しなくなってきたような気がしますが、宅配すしも10年くらい前でしょうか?
海すし、銀のさら・・・
ポストにチラシが入るようになったのは?
その反面、個人店のお寿司屋さんは、大苦戦しています。
うちの古くからのお客様も例外ではありません。
高級だったお寿司は、ここ15年くらいで、一気に大衆化しました。
で、15年前に何があったのでしょうか?
そう!消費税率が3%から5%に税率アップしたのです。
それが、きっかけで、すし業界の地図が塗り替わった・・・というわけではないと思いますが、
15年前の税率アップ以降、それまでもあったけど、100円ショップなどに代表される低価格店が大規模化したり、
QBハウスなどの千円カット理容店が店舗を拡大したりと、
少なからず、税率アップ→デフレの影響が業界の地図を替えた・・・なんていう業界は、他にもあるように思うのです。
それくらい、消費税の税率アップのインパクトは、強いものだと感じています。
それを知らずに、のんびりしている・・・というのが、個人店などの零細企業です。
ここにきて、税率アップはないかも?と淡い期待を抱いて、自分の都合の良いように考えている時間はありません。
増税後の景色・・・
ここ数年は、そんなものを想像して、対応できたところだけが、生き抜けるのかも?