2014-05-19

起業なんてカンタン? – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所

店舗型の仕事で、開業してから3年目になるお客さんがいます。

既存のお客さんは多少なりともいたのですが、大した広告宣伝もせず、
奇をてらうようなサービスもせず、

順調に売上も儲け(現金の増加)も増やしています。

まだもう少し早いですが、ここ数年のうちに次のステージに進む準備をする時がきたようです。

お勤めの時と同業種で独立。

その経験、知識、技術は申し分ありません。

決算期を迎え、これまでを振り返ってもらいました。

「なぜ、当社は、ここまで順調に成長してきたのでしょうか?」と尋ねてみました。
社長曰く、「特別なことはしていないけど、目の前のお客さんに満足してもらえる仕事を毎日こなしてきただけ・・・」と

ごくごく当たり前の回答。

店舗型の仕事ですから、立地というのも重要な要素。

残念ながら、決して恵まれた立地とは思えません。

それでも、再び来店してくれるお客さんがいるという事実。

大きな店舗ではないですが、開店当初から生活費もしっかりととれていますし、資金的にも問題ありません。

かつて、ITバブルとか、起業ブームなんて時期がありました。

某会社がプロ野球チームを買収しようと世間を騒がせた時期に、そんなブームに乗って起業した学生起業家、今ではどうしているのだろうと、記憶をたどり、検索してみました。

一応、存続はしているようです。

ホームページだけでは、業績まで窺うことはできませんが、これまでの苦悩が記されていました。

「勢いで、会社を設立しました。ただ、そのまま成功出来るほど世間は甘くありませんでした。そもそも、何をしていいのかが分からなかったんです、仕事経験がないものですから。」

アイデアや若さ、勢いだけで、上手くいくほど、世の中は甘くはない・・・。

だから、見切り発車的な起業だとか、下積みのない経験不足な起業に、懐疑的・・・。

素人なみの技術やサービスでは、見透かされてしまう世の中だからこそ、本当のプロしか、生き抜いていけない時代なのでしょう。

・・・と冒頭の社長の話を聞いていて感じた次第です。

そう考えると、プロと呼べる技術、知識、経験、意識さえあれば、起業なんてカンタンなのかもしれませんね。

どうでしょうか?

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