ICカードの利用が増える? – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所
消費税の税率アップまで11か月となります。
単純に5%から8%に、そして、10%に価格に転嫁するのが難しい業種もあるでしょう。
各社、消費税の税率アップ分をどうやって価格に転嫁していくのか?
とても興味深く、アンテナを張っています。
JRでは、ICカードに限り、1円単位で運賃に消費税を転嫁することを検討しているようです。
自動券売機では、1円玉や5円玉を使用可能にするには、かなりのコストがかかるそうで、
10円刻みの運賃表示になるようです。
おそらく、券売機で買うよりも、ICカードで、1円単位で支払った方が、安くなることと思われ、
ますます、ICカードが普及するのでしょうね。
スイカやパスモなど関東でしか利用できなかったICカードが全国で利用可能になったし、
電車以外でも、利用可能な場所が増えるのではないでしょうか?
現在でも、飲料の自動販売機や100円パーキング、コンビニなどで、ICカードが使えますが、
これからは、個人経営の飲食店はもちろん、ダイソーなどの小売店、郵便局、市役所など、
ありとあらゆるものが、ICカードで支払える時代になるかも?
JT(日本たばこ産業)は、前回の税率アップ時と同様に、10円刻みで、特定の銘柄について、値上げすることで対応するとのことでした。
ただ、たばこについても、JRなどの主要な鉄道会社が、1円刻みで値上げするのであれば、
それに従う可能性もあるかも?
と考えています。
その方が、10円刻みよりも、お客さんには、分かりやすいし、納得もいくのかと・・・。
で、我々中小零細事業者は、どうするか?
もちろん、税率アップ分を価格に転嫁しなければなりませんが、
業種にもよりますが、1円刻みの方が、お客さんに対して、誠実かもしれないですね。
ただ、今回は、2段階での税率引き上げになります。
くれぐれも、値上げ時期だけは間違えないように。
8%の時に値上げせずに、様子を見る・・・なんてことはしないでください。
様子を見て、中途半端な時期に値上げすると、それだけで、信用という意味では?ではないでしょうか。