「北海道・東北」ユースホステル二人旅 – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所
いこの前、生まれたばかりだと思っていたのが、早いもので、長男も小学校5年生。
親といつまで一緒に旅行に行くのか?せいぜい小学生の時まで?
そう考えたら、もう残された時間は少ない・・・。
ということで、初めての「長男とお父さんの北海道・東北二人旅」をすることにしました。
普段、なかなか子供と一緒にいる機会がないので、男同士二人だけの旅も面白いかも?ということで、企画してみた。
旅行は、子供に学校で勉強しないような、沢山のことを教えることができます。
私が今回の旅行を通して、子供に教えたかったことは、次の3つです。
1.「目標」や「目的」に向かって、「計画」を立てること
2.予算内で計画を実行し、最大限の効果をあげること
3.初めて会った人とふれあうこと、視野を広げること
旅行と言っても、これまでは、親についていくことしか知らない小学生です。
「計画」を立てるにしても、知識も経験も、地理もよく分っていません。
ということで、今年は、お父さんである私が、独断と偏見で、計画を立てることにしました。
旅行のテーマは、「旅の楽しさ」を子供に教えること。
学生の頃から旅行は好きでした。旅先で感じる、その土地の暮らしや生活、同じ旅行者との出会いなど、日常の生活では感じることのできない、「知らなかった」を発見できる面白さ、それが「旅」の魅力だと思います。
その昔、北海道の礼文島に行った際に、海の美しさだけに目が奪われただけでなく、そこでの昆布漁を目にし、「こういう職業もあるのだよな~」と、いかに自分は視野が狭かったのか?狭い世界しか知らなかったのか?浅い経験しかしてこなかったのか?知ったかぶりをしていたのか?…と、学生ながらに自らの未熟さを実感したことを思い出します(笑)
「旅行の楽しさ」を教えるには、ユースホステルで、初めて会う人と同室になること、否が応でも、話をせざるを得ない環境にしてしまうことが一番です。
というわけで、北海道は、美馬牛ユースホステルと深川のイルムの丘ユースホステル、仙台では、道中庵ユースホステルの3か所に宿泊することにしました。ユースホステルに泊まるのは、20年ぶりです。
夏休みだから、若い学生さんの旅行者も多いことだろうし、小学生の息子もかわいがってもらえるかな?なんていう期待もありました。
しかし、ふたを開けてみると、学生らしき宿泊者は、一人もいませんでした…。
家族づれ、おじさんがほとんど。
私が学生時代には、ユースホステルの夕食後、ミーティングと称して、周辺の観光案内があったり、ギターに合わせて歌を歌ったり、昭和のフォークソング時代を彷彿とさせるような雰囲気がユースホステルにはありました。
時代といえば時代なのでしょうか?
そうしたミーティングもなく、それぞれがそれぞれの過ごし方をしている…。
一人でも気楽で、料金は安くても食事も家庭料理ながら満足いくもので、経済的で、泊まり合わせた人同士が気軽にふれ合える宿がユースホステルだったのに、その姿も20年という時間によって、ずい分と変わってしまったように思えます。
そんな昔のユースとは、違ってしまったな~と感じつつも、今回の目的は、「旅の楽しさ」を息子に少しでも感じさせること、視野を広げてやること…なわけです。
なので、果敢に私の方から同室者の一人旅の「ライダーおじさん」に話しかけます。
北海道の観光のことから、ユースホステルの現状、おじさんの仕事の話から家族のことまで、話は盛り上がり、楽しい時間を過ごしました。
おじさん曰く、「今の若者は、ユースホステルそのものを知らないのだよ」ということのようです。 それだけでなく、ミーティングと呼ばれる「自己紹介」、「歌」や「ゲーム」、そんなものを半ば押し付けるような、そんなユースホステルを嫌う旅行者が増えたことも衰退の原因かもしれません。
子供の方は、というと、彼が話できそうな同年代の子もおらず、またかわいがってくれそうな若者にも出会わず、
結局、彼は、親である私以外の誰とも話をすることはありませんでした。それでも、初めて会う人と同室になることに嫌悪感をいだくこともなかったようでした。
ユースホステルに宿泊する旅を通じて、「旅の楽しさ」を感じたか、否か、心配でもありましたが、夏休みの自由研究で、「北海道・東北の旅」をテーマに模造紙3枚にまとめた原稿を見るにつけ、私の意図した目的は達成できた…ような気がしています(笑)
【旅行日程】
一日目 成田 → 新千歳 → 富良野 (美馬牛泊)
二日目 美瑛 → あさひやま動物園 → 深川 (深川泊)
三日目 支笏湖 → 登別地獄谷 → 苫小牧 (苫小牧フェリー泊)
四日目 仙台 → 南三陸 → 仙台 (仙台泊)