2013-04-04
あきんどの子は、ソロバンの音で目を覚ます – – 東京・日野市の税理士 佐藤浩崇税理士事務所
ソロバンはできません・・・。
私が子供のころは、電卓さえありませんでした。
あったけど、かなり高額だった・・・はずです。
だから、ソロバン塾は隆盛でした。習い事の王者でした。
ソロバンができなければ、経理処理はできません。
だから、ソロバンが不得手であれば、現金出納帳さえも作れなかったわけで、
その当時の税理士事務所というのは、手計算で、貸借をバッチリと合わすことができるだけで、
尊敬される存在だったようです。
しかし、21世紀の今は、パソコンの時代です。
ソロバンをはじいている人はいません。
会計ソフトも安価になりました。
簿記の知識がなくても、機械が集計して財務諸表を作成し、税額の計算までしてくれます。
だから、ソロバン時代の税理士事務所よりも今の税理士事務所は、数字を合わせることだけで、尊敬されません。
そして、簿記の知識がなくても、計算書類ができる時代ですから、簿記そのものも軽視されているように感じます。
では、最早、簿記など必要ないのでしょうか?
否。
高度成長期から80年代までは、国全体の成長が多少の(事業の)失敗を帳消しにしてくれました。
売上高も収入も毎年伸びていました。
だから、それなりのドンブリ勘定の計算でも、やっていけたわけです。
しかし、90年代以降、国全体のGDPが上がっていく時代ではありません。
自分の事業を客観的に、しかも定期的に立ち止まって、検証して、確認して・・・という作業がどうしても必要になってきます。
ちょっとした失敗が事業を躓かせます。
商人なのだから、もっと数字に敏感になり、ソロバンの音で目を覚ますくらいの慎重さが求められているのではないかと思うのですが、
いかがでしょうか?